遺跡以上廃墟未満の春の闇
死を待っているの私と雪だるま
山眠る 街真夜中を持て余す
元旦の赤ちゃん皆同じ顔
野次馬のみんな手袋してロケ地
地毛証明書書き終えて虎落笛
穏やかな山火事としてシクラメン
冬銀河黒い改札口こわい
立冬を嗅いでる犬も青鬼も
一人暮らし、 炬燵と距離を置く決意
立冬の図書館静寂がうるさい
空っ風棺おかれている家に
ピーマンが死ぬ準備している途中
朝四時の寝なくていいや秋の海
魔女の料理が煮えたって流れ星
宵月夜ちょっと憂鬱そうな犬
ひとをころすゆめ凶器は二日月
カーテンを干して秋の風のちから
褒められるのきらい 秋雨に打たれたい
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